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外構予算が足りない!プロが教える「削って良い場所」と「死守すべき場所」

導入:その見積もりオーバーは「こだわり」の証です

理想を詰め込んだ外構プラン、いざ見積もりを見て愕然とする。「予算を100万円以上オーバーしている……」。
これは、真剣に家づくりに向き合っている施主様なら誰もが通る道です。

ここでやってはいけないのが、慌てて「全体的にグレードを下げる」ことや、業者に無理な値引きを強要することです。
全体を均等に削ると、家全体が安っぽくなり、手抜き工事のリスクも高まります。

必要なのは「減額」ではなく「戦略的な予算の再配分(仕分け)」です。
本記事では、プロの外構プランナーが実践している、家の品格を保ちつつコストを適正化するための「削って良い場所」と「絶対に死守すべき場所」のルールを公開します。

1. 予算配分の鉄則「パレートの法則」を外構に応用する

外構の満足度の8割は、実は「目に見える2割のエリア」で決まります。
つまり、家の顔となる部分(ファサード)に予算を集中させ、それ以外を徹底的に合理化することが成功の鍵です。

エリア 判定 投資スタンス
ファサード
(門柱・アプローチ・カーポート)
【死守】 一切妥協してはいけません。
毎日通り、来客が目にする場所。ここの質が家の資産価値に直結します。
インフラ・基礎
(土留め・下地コンクリート)
【死守】 削ってはいけません。
安全性と耐久性の要。ここを削ると数年後に傾きや崩壊のリスクが生じます。
プライベート・境界
(主庭・隣地境界線)
【削減】 大胆に見直せます。
他人から見えない場所は、機能さえ満たせばデザイン性は不要です。

この優先順位を間違えると、「高かったのに、なんとなく安っぽい家」になってしまいます。

2. プロが教える「削って良い場所」3選

では、具体的にどこをどう変更すれば、クオリティを落とさずにコストダウンできるのか。
効果の大きい3つのテクニックを紹介します。

① 境界フェンスの「ハイブリッド採用」

「隣地との境界だから」と、敷地全周に高価な目隠しフェンスを使っていませんか?
隣家の窓や道路からの視線が気にならない場所(家の裏側など)は、風通しの良い「メッシュフェンス」で十分です。

  • 目隠しフェンス(アルミ形材): 15,000円〜 / m(視線を遮る必要がある場所のみ)
  • メッシュフェンス(スチール): 5,000円〜 / m(見えない場所・境界明示用)

このように使い分けるだけで、数十万円単位のコストダウンが可能になります。

② 主庭は「未来の楽しみ」に残す

リビング前の主庭に、最初から立派なウッドデッキやタイルテラス、植栽を完備しようとすると予算が膨れ上がります。
もし予算が厳しいなら、主庭や建物まわりは一旦「防草シート+砂利敷き」で仕上げておくのが賢明です。

土のまま放置するのはNG(泥汚れの原因)ですが、防草シートと砂利で整地さえしておけば、将来お金が貯まったタイミングで、デッキを置いたり芝を張ったりと自由にアップデートできます。
初期費用を抑えつつ、ライフスタイルの変化に対応できる合理的な選択です。

③ 見えない土留めの「化粧落とし」

道路から見える門袖や花壇には、デザイン性の高い「化粧ブロック」やタイル貼りを使うべきです。
しかし、隣家との境界や建物の裏手など、他人から見えない場所まで高価な化粧ブロックを使う必要はありません。
見えない部分は、無機質ですがコストパフォーマンスに優れた「普通コンクリートブロック(CB)」に変更しましょう。
構造上必要な強度は確保しつつ、「表面の飾り代」だけを削るのが賢い節約術です。

⚠ プロのアドバイス:「施主支給」は実は損をする?

「ネットで安く買って支給します」という提案。一見節約できそうですが、実は「業者仕入れの方が安い」ケースが大半です。
プロは問屋価格で仕入れるため、一般向けのネット価格よりも有利な条件を持っていることが多いのです。

また、仮にネットの特売品で数千円浮いたとしても、その代償として「施工保証」がなくなります。
支給品が故障したり水漏れした場合、業者は製品の責任を負えないため、交換には「出張費・作業費」が別途かかります。
リスク管理の観点から、製品の手配もプロに任せて「責任の所在」を一本化しておくのが合理的です。

3. 絶対に削ってはいけない「家の品格」

逆に、ここを削ると後悔する「NGコストダウン」もあります。
それは「アプローチの素材」です。

玄関までのアプローチを、予算削減のために「土間コンクリートだけ」にすると、とたんにアパートの共用部のような冷たい印象になります。
毎日家族が通り、来客を迎えるこの数メートルの区間だけは、天然石や大判タイルなど、質感のある素材を使ってください。
面積が小さいため、ここにお金をかけても総額への影響は限定的ですが、満足度への貢献度は絶大です。

まとめ

予算オーバーを解決するための「仕分け」の極意は以下の3点です。

  1. メリハリをつける: 「家の顔」には投資し、「見えない部分」は徹底的に機能重視にする。
  2. 素材を使い分ける: フェンスやブロックは、視線の有無に合わせてグレードを細かく切り替える。
  3. 未来に残す: 庭の完成形を急がず、まずは「防草シート+砂利」で整地し、将来の拡張性を確保する。

賢いコスト配分ができれば、予算内でも理想以上の外構は実現可能です。
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