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外構の保証期間は?コンクリートのひび割れや植栽枯れの「免責基準」を解説

導入:そのひび割れ、本当に「施工ミス」ですか?

引き渡しから半年後、ふと駐車場のコンクリートを見ると、髪の毛のような細いひび割れが入っている。「高いお金を払ったのに、手抜き工事ではないか?」と不安になるのは当然の心理です。

しかし、外構の世界において「永久に変化しないもの」は存在しません。そして、全ての不具合が無償で修理されるわけではありません。
トラブルの原因の多くは、施工ミスではなく、施主様と業者の間にある「保証範囲(どこまでが免責か)」の認識のズレにあります。

本記事では、契約前に必ず確認すべき「プロの保証基準」について解説します。
「何でも直します」という甘い言葉よりも、物理的な限界と責任の境界線を明確にする情報こそが、あなたと資産を守ります。

1. 外構工事の保証期間:業界のスタンダード

まず知っておくべきは、外構工事には住宅本体(品確法で10年保証が義務)とは異なり、法律で定められた一律の保証期間が存在しないという事実です。
そのため、契約する外構業者が独自に定める「保証約款」が全てとなります。一般的な業界基準(スタンダード)は以下の通りです。

対象項目 一般的な保証期間 保証される内容(瑕疵)
構造物
(ブロック・金物)
1年〜2年 施工不良による倒壊、著しい傾き、機能不全。
※台風などの天災は免責(対象外)。
土間コンクリート 1年〜2年 構造的な亀裂(幅0.3mm以上)、著しい沈下。
※ヘアクラックは免責。
植栽 1年
(枯れ保証)
移植のショックによる枯死。
※水やり不足による枯れは免責。
電装品
(ライト・インターホン)
1年
(メーカー保証準拠)
機器の初期不良、点灯不良。
※電球の球切れは消耗品扱い。

2. 揉めるポイントNo.1「コンクリートのひび割れ」

最もトラブルになりやすいのが、土間コンクリートのひび割れ(クラック)です。
ここでは、感情論ではなく物理的な判断基準を提示します。

「ヘアクラック」は生理現象(免責)

コンクリートは、水分が抜けて硬化する過程で体積が収縮するため、物理的に微細なひび割れが発生する性質を持っています。
幅0.3mm未満の、髪の毛程度の細いひび割れを「ヘアクラック」と呼びます。

  • プロの見解: これはコンクリートの特性(生理現象)であり、強度や耐久性に問題はありません。したがって、多くの約款で「免責(補修対象外)」とされています。
  • 対策: これを完全に防ぐことは不可能です。「絶対に割れないコンクリートにしてくれ」という要求は、物理的に叶いません。

「構造クラック」は施工不良(保証対象)

一方で、幅が0.3mmを超え、名刺が入るような深いひび割れを「構造クラック」と呼びます。
これは地盤沈下や鉄筋不足などの施工ミスが原因である可能性が高く、保証期間内であれば無償補修の対象となります。

3. 植栽の「枯れ保証」の落とし穴

「木が枯れたら交換します」という保証も、無条件ではありません。
ここには「善良なる管理者の注意義務(善管注意義務)」が存在します。

「水やり不足」は施主の責任

植栽は生き物です。特に植え付け直後の夏場などは、毎日の水やりが欠かせません。
明らかに土がカラカラで、水やりを怠ったことが原因で枯れた場合、保証期間内であっても有償交換となるケースが大半です。

💡 プロのアドバイス:約款(やっかん)の「免責事項」を読む

契約を結ぶ際、見積もりの金額だけでなく、必ず「契約約款」の裏面や別紙を確認してください。
誠実な業者は、保証できることだけでなく、「ここからは保証できません(免責事項)」を明確に記載しています。
逆に、「うちは全部保証しますよ!」と口頭で調子の良いことを言う業者ほど、いざトラブルになると「それは想定外です」と逃げる傾向があります。

まとめ

外構の保証と付き合い方のポイントは以下の3点です。

  1. 基準を知る: コンクリートのヘアクラック(微細なひび)は物理的に避けられないものであり、基本は免責となる。
  2. 境界線を引く: 「施工起因の不具合」は業者の責任、「自然消耗や管理不足」は施主の責任であると理解する。
  3. 契約書を見る: 「言った言わない」を防ぐため、契約前に約款の保証期間と免責事項を必ず目視確認する。

完璧な工業製品ではない「外構」だからこそ、リスクの所在を明確にしておくことが、長期的な信頼関係に繋がります。
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