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防犯カメラ、外壁に付けて安心?カーポートの「屋根」が死角になる問題

導入:そのカメラ、カーポートの屋根しか映っていないかもしれません

新築の防犯計画でよくある失敗。それは、建物の設計段階で「とりあえず外壁の高い位置にカメラ用電源を出しておく」ことで安心してしまうケースです。

しかし、いざ外構工事が始まり、カーポートやシンボルツリーが設置されるとどうなるでしょうか。
「外壁に付けたカメラの前にカーポートの屋根が来て、肝心の車や道路が死角になって見えない」という事態が多発しています。

防犯カメラは「どこに付けるか」で、担当する業者も、配線の隠し方も、そして防犯効果も変わります。
本記事では、外壁設置とカーポート設置、それぞれのメリット・デメリットと、ノイズのない美しい配線計画について解説します。

1. 「外壁」か「カーポート」か。設置場所の正解と落とし穴

防犯カメラの設置場所は、大きく分けて2つのパターンがあります。
それぞれの特性と、よくあるトラブル(干渉問題)を整理しましょう。

設置場所 担当業者 メリット・デメリット
① 外壁設置
(高い位置)
ハウスメーカー
工務店
【〇】敷地全体を俯瞰(ふかん)できる。
【×】カーポートの屋根が邪魔になり、車上荒らしの手元が見えないリスクがある。
【×】配管(PF管)が外壁に露出する場合がある。
② カーポート・柱設置
(低い位置)
外構専門業者 【〇】対象(車・人)に近い。屋根の下から撮るため死角がない。
【〇】柱の中に配線を通すため、見た目が非常にスマート。
【×】全体を撮るには広角レンズが必要。

「全体をざっくり見たい」なら外壁ですが、「愛車を守りたい」「侵入者の顔を撮りたい」なら、カーポートや機能門柱への設置が合理的です。

2. カーポート設置のメリットと「配線隠し」の技術

外構業者が提案する防犯カメラの主流は、カーポートやサイクルポートの「柱」や「梁」への設置です。
これには、単なる位置の問題だけでなく、デザイン上の大きな利点があります。

配線が「消える」マジック

外壁設置の場合、後付けだとどうしても蛇腹の配管(PF管)が壁を這うことになりますが、カーポート設置なら「柱の中」に配線を通せます。
地面から柱の中を経由してカメラまで繋がるため、ケーブル類は一切露出しません。
まるで最初からそこにあったかのような、ノイズレスな仕上がりが可能です。

車だけじゃない。アプローチもカバー可能

「カーポートに付けると、車しか映らないのでは?」という心配は無用です。
近年の屋外用カメラは非常に画角が広く(水平100度以上など)、カーポートの入り口付近に設置すれば、駐車スペース・前面道路・玄関アプローチまでを一度にカバーできます。
むしろ、侵入者の目線に近い高さ(2m〜2.5m)にあるため、威嚇効果も高く、顔もしっかり識別できます。

3. 成功の鍵は「先行配管」による連携

カーポートにカメラを付ける場合でも、電源やLANケーブルは「建物」から引く必要があります。
ここで重要になるのが、ハウスメーカーとの連携です。

重要:着工前に伝えておくべきこと

建物の設計段階で、以下の指示を出してください。
「防犯カメラ用の空配管(CD管)を、外壁の高い位置ではなく、カーポートを設置する予定の地面付近(基礎際)に出しておいてください」

これがあれば、建物から地中を通ってカーポートの柱まで、配線を一度も空中にさらすことなく接続できます。
この「地中連携」ができるかどうかが、外構の仕上がりの美しさを決定づけます。

4. 機種選びは「有線(PoE)」一択

最後に、機器の選び方です。カーポート設置の場合、Wi-Fiの電波が届きにくいことがあります。
だからこそ、有線接続(PoE給電)が必須条件となります。

  • 安定性: コンクリートの壁やカーポートの金属屋根に干渉されず、24時間安定して録画できる。
  • 電源不要: LANケーブル1本で電気も送れるため、カーポートにコンセント工事をする必要がない。

まとめ

新築の防犯カメラ計画、失敗しないポイントは以下の3点です。

  1. 死角を疑う: 外壁に付けるとカーポートの屋根が邪魔にならないか、断面図で確認する。
  2. 外構で撮る: 車やアプローチを守るなら、カーポートや機能門柱への設置(外構工事)が最も合理的。
  3. 地中で繋ぐ: 建物から地中経由で配線できるよう、ハウスメーカーに「地面への空配管」を依頼する。

「せっかく付けたのに、愛車が屋根の陰で見えなかった」
そんな悲劇を防ぐために、建物の計画段階から外構シミュレーションを行うことが重要です。
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