導入:40坪は「外周コスト」が予算を食いつぶす
「40坪あれば、庭も駐車場も広々と作れる」
そう夢見がちですが、外構において「広さ」は「外周の長さ」に直結します。40坪の敷地外周をブロックとフェンスで囲うだけで、驚くほどの金額になります。
結論から申し上げます。昨今の資材高騰下において、40坪・予算250万円で「プライバシーが守られた完璧な庭」を作ることは不可能です。特に「高さ180cm以上の目隠し」は、ブロック積みでもフェンスでも高額になり、予算オーバーの最大の要因となります。
私たちGAIKO LABは、広い敷地特有の「コストの罠」を回避し、限られた予算で後悔しないための現実的な優先順位をご提案します。
40坪の費用内訳:カーポートと外周で予算は消える
40坪の敷地外周はかなりの距離になります。安価なメッシュフェンスでも距離があれば高額になりますし、車2台分のカーポートを設置すれば、庭に残る予算はわずかです。
以下は、予算250万円で「生活基盤」を整えるための、極めてシビアな配分モデルです。
【現実直視】40坪・予算250万円の配分モデル(専門店発注ベース)
| 工事項目 | 概算費用 | 施工内容・グレード感 |
|---|---|---|
| 1. 基礎・外周工事 | 約130万円 | 外周CBブロック・メッシュフェンス、駐車場コンクリート(2台分) ※外周距離が長く、基礎費用が膨らむ |
| 2. カーポート | 約35万円 | スタンダードな2台用(LIXIL「ネスカF」等) ※偏心基礎などの部材費を含む実勢価格 |
| 3. 門まわり | 約40万円 | 機能門柱、アプローチ(コンクリート平板等) |
| 4. 庭・整地 | 約45万円 | 防草シート+砂利敷き(必須)、一部人工芝など ※本格的な目隠しを作る予算は残らない |
| 合計 | 約250万円 | ※高低差や残土量によりさらに変動します |
この表の現実は、「高さのある目隠しフェンス」を入れる予算が残っていないということです。250万円では、隣地境界をメッシュフェンス(視線は抜ける)にするのが精一杯です。
「目隠し」に潜む2つの落とし穴
「なんとか目隠しをしたい」と無理な設計をすると、失敗する確率が高まります。プロが警鐘を鳴らす2つのポイントがあります。
1. 「高さ」の壁(H120cmを超えると価格が跳ね上がる)
視線を遮るには高さ180cm程度が必要ですが、フェンスは高さ120cmを超えると、耐風圧強度の基準が厳しくなり、柱の太さや基礎の大きさが別物になります。
ブロック積みで高さを出す場合も、控え壁(倒壊防止の支え)が必要になり、狭い庭を圧迫します。「高さを出す」こと自体が、素材を問わず高コストなのです。
2. 「ピンポイント目隠し」は効果が低い
「予算がないから、窓の前だけ板を立てて隠そう」
これは、隣家との境界(側面)なら有効ですが、道路側(正面)や庭に奥行きがある場合は無意味です。
通行人は歩きながら移動するため、斜め方向から室内が見えてしまいます。動線を考慮すると、道路側を目隠しするには「面」で隠す必要があり、結果として高額になります。
💡 プロが教える「40坪の正解」
予算250万円で40坪の場合、中途半端な目隠しにお金を使うのは捨て金になります。
潔く「外構での目隠しは諦め、性能の良いカーテン(ミラーレース等)で室内から対策する」のが最も合理的です。浮いた予算を駐車場やアプローチの質に回す方が、家の資産価値は確実に上がります。
「カーポート35万円」は高いか安いか
「ネットでは2台用カーポートが20万円台で売っている」と思われるかもしれませんが、それは「障害物がない最も簡単な現場」で「一人親方」が施工した場合のミニマム価格です。
実際の新築現場では、以下のような「現場合わせ」の費用が必ず発生します。
- 偏心基礎(へんしんきそ)部材: 境界ブロックギリギリに柱を建てる場合、基礎が越境しないよう特殊な部材が必要です(これだけで約4万円)。
- メーカー規定の基礎サイズ: 台風で倒れないよう、大きな穴を掘ってコンクリートを流すため、残土処分費や生コン代がかかります。
サイズ調整(切り詰め加工)がない場合でも、こうした安全対策費を積み上げると35万円〜が適正ラインとなります。安易な安さは、基礎の手抜きや越境トラブルのリスクと隣り合わせです。
まとめ
40坪の外構計画、現実的な成功ポイントは以下の3点です。
- 広さはコスト: 外周が長い分、基礎工事費が嵩むことを受け入れる。
- 高さは贅沢: 180cmの目隠しは高額。予算内ならカーテンでの対策に切り替える。
- カーポートは実勢価格で: 境界対応などを含め、2台用は最低35万円を見込んでおく。
まずは、あなたの敷地条件で「外周ブロックと駐車場」だけでいくらかかるのか。残りの予算がどれくらいあるのか、シビアな現実を知ることから始めましょう。
GAIKO LABの無料シミュレーターなら、個人情報の入力なしで、3分で概算見積もりがわかります。ハウスメーカーと契約する前に、一度「適正な基準」を手に入れてください。
